床矯正(しょうきょうせい)

叢生(歯並びが悪いこと)は、顎と歯の大きさとの不調和から発症します。その不調和の解決方法として大まかには、①抜歯をする、②顎を拡大する、以上の二通りあります。前者が抜歯矯正で、後者が床矯正治療です。
床矯正とは、歯と顎の大きさがアンバランスで未発達な顎を「床矯正装置」により適切に拡大したり、歯を移動させたりし、歯並びを改善する方法です。長所、短所がいくつかあります。

長所 ①自分で装置を着脱できる。
(食事、歯磨きの時にはずせるので、食べやすい、磨きやすいので虫歯になりにくい)
②歯を抜かない。
③ブラケット矯正(矯正器具を歯に貼り付ける方法)に比べて安価でできる。

短所 ①自分で装置をはずせるので、その時間が長いと顎の拡大と歯の移動が進まない。
②複雑な歯の移動ができない。

上顎の装置

下顎の装置

それぞれ装置の真ん中にあるねじを回して、左右に拡大していきます。

歯が並ぶスペースができたので、違う装置(前歯の外側と内側にあるワイヤーで歯の移動をする)に変えます。

料金
最初の装置を作った時    50,000円/顎(上下両方の場合は100,000円)
定期健診時(4週間ごと)  3,000円/顎(上下両方の場合は6,000円)
装置を作りかえた時     10,000円
装置が壊れて修理する時   2,000円~10,000円
装置が歯茎にあたって痛く、調整する時 0円

2019/03/11